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パプリカ農園の悲劇
同僚から先日、相談を持ちかけられた。
イリンガ、ンジョンベ、ムベヤでわりと大規模にパプリカを栽培している農園があるとのこと。
野菜として食べる種類じゃなくて、シチューを作る際の香辛料として使われたり、色素(天然着色料)として使われる種類のパプリカ。
その昔、スペインでパプリカが売れるからとのことで、その話を持ちかけられた農家さん達は農地をパプリカ農園にスイッチしたのだそう。
農家さん達はパプリカを栽培して、売るだけ。
収穫されたパプリカを香辛料として商品にするプロセス、包装するプロセス、輸出するプロセスはすべて話を持ちかけてきた外国人側がしていたそう。

が、この度、突然、「もうパプリカ必要ないから~」と宣言され、音信普通になったそうで。
どうやって商品を作っていたのかも、包装の仕方も、顧客の情報も、何も知らない農家さんは、呆然としている訳です。
「ヨーコ、パプリカを商品にして、販売ルートを見つけられない?」
ん~、パプリカかぁ。
シチューを作る際に使った経験くらいしかなくて、何も知識ないな…。
現地の人にとっても馴染みのないパプリカ。
きっと、行き場のない大量のパプリカと、農家さんがこれまでせっせとパプリカを栽培してきた農園だけが残ってるんやろう。

日本でナタデココブームが起きたときも、確かフィリピンかどっかで大規模に栽培が始まったんやけども、やがてブームが終わってしまい、フィリピンの農家さん達は大きな損失を受けた訳で。
短期的な利益に食いつくのは手早く資本を手に入れるのにはいいけど、長期的なビジョンがないと大きな損失を得てしまう。
そこまで考えられなかった農家さん達にもちろん非はあるけど、話を持ちかけた先進国側も自分勝手やなぁーと思わずにはいられないエピソード。

自分もそうならないように気をつけんとなぁ…という教訓やった。
目先の利益ではなくて、自分たちで創造して工夫できるようになる力をつけてほしいなぁ、と。
何か新しいことを始めるときには、メリットとデメリットをきちんと伝えないと。

パプリカ、どうしようかねぇ。


話は全然変わるけど、昨日のクッキーとケーキ講座、おいしく焼けたー。

子供たちも大喜び。


そしてそして、メリナも帰ってきたー!

ベッピンのメリナと、スッピンの蓉子。
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HN:
蓉子
性別:
女性
職業:
2013年6月まで青年海外協力隊(村落開発普及員)として活動。
趣味:
作る食べる走る喋る
自己紹介:
食べるの喋るの大好きな蓉子のアフリカ日記。
2011年6月から二年間、タンザニアのムベヤで活動中!!

2013年6月、無事日本へ帰国。
これからもパワフルな日々を送る予定。
だいぶ肥えたので、しばらくタイトルを"Yokomoko in Africa"から"Yokomoko on Diet"に変更。
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